映画「サンドランド」は鳥山明ワールド全開で敵を殺さないという倫理観は他のアニメにも広まって欲しい

サンドランドの出だしがすごくよかった。戦車を使ったバトルは斬新で、戦闘メカニックの秀逸さや悪役・魔物キャラクタの描き方など鳥山明ワールド全開でした。敵を痛めつけても殺すまではしないという倫理観は称賛でき、すぐ「ぶっ殺す」と叫ぶ他のアニメにも広がって欲しい倫理観です。本編は子供向けファンタジーとして夏休みにワクワクしながら家族で見られる映画だと思います。

映画「サンドランド」は鳥山明ワールド全開で敵を殺さないという倫理観は他のアニメにも広まって欲しい

おすすめ

⭐️⭐️⭐️(3.0)

出だし

映画の出だしをとても大切に見ています。本映画の出だしは、砂漠の岩に不気味にトカゲが這い上がり、次の瞬間瞬く間に移動してびっくりしている間に砂埃の中から運搬車が現れます(たしか)。このトカゲの移動の速さが不気味でとてもよかった。その後の魔物に運搬者が襲われる展開も不気味さ満点です。この出だしは見事でした。

感想(ネタバレ含みます)

よかった点

敵を徹底的にやっつける(殺す)のではなく、痛めつける程度に抑えるのは称賛すべき倫理観だと思います。呪術、鬼滅、進撃にしろ、鬼は徹底的に排除されます。そのためのバトルは技を死力を尽くして繰り出され、とてもかっこよく見えます(正確には鬼が殺されてスッキリ感があるのかも)。それでも、同種の集団同士で殺し合いをする生物はヒトしか知られていないので、本篇の倫理観はあるべきものとしてエンタメ(アニメ)でも広がってほしいと思います。

残念な点

この手のファンタジーであってもリアリティを思っちゃうのですが、大きくは次の2つが残念でした。

  1. 悪魔の王子・ベルゼブブは2,500年も生きているのに砂漠に住む危険動物を知らなかったり、車で1日で行ける水源を知らなかったり、知識の偏りが大きすぎる点(人と魔物とどういった距離感で暮らしていたのかがよく分からなかったです)
  2. 水不足をダムを決壊させることで解決しますが下流の町や村が押し寄せる水で壊滅状態になるだろうこと

鳥山氏の原作に忠実にアニメ化したというコンセプトだったかもしれませんが、もう少し、大人向けにアレンジがあってもよかったのかもしれません。

以上

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