今朝の八ッ杉はまだウグイス、ホトトギス、ホオジロが囀っていました

今年も8月に入り定点観察場所の八ッ杉(越前市)に行ってきました。ウグイスやホオジロは囀っているかなと思いましたがホトトギスも結構囀っていました。托卵でバトルしているのでしょう。

今朝の八ッ杉はまだウグイス、ホトトギス、ホオジロが囀っていました

観察日時: 2023-08-01, 05:50~07:50

天気:晴れ、東の風少々、涼しい

観察者:woodie


観察感想

  • 夏鳥達の多くはもう囀っていません。あんなに鳴いていたキビタキやサンショウクイも静かなものです。
  • 夏は虫達の季節。セミの大合唱には敵わないのでしょう。
  • それでもウグイスは7か所で囀りが聞かれました。彼らはまだまだ繁殖気分なのでしょう。結構木の高い所で囀っている個体もいたのでなわばり宣言は本気モードなのかもしれません。
  • ウグイス達の繁殖気分がまだ高いからなのかホトトギスもよく聞かれました。ホトトギスの托卵先はウグイスが多く、ミソサザイやクロツグミもあると言います(内田2011)。埼玉県嵐山町でのかんさつではホトトギスの最終托卵時期は7月29日とあったので、積雪のある当地ではも少し遅くまでウグイスが産卵しているのかもしれません。
  • 托卵相手の卵の色に似せたホトトギスの卵の色も赤色無班だと言います。これを擬態卵と言いいますが、ヤブサメやクロツグミなどに托卵するホトトギスはどうしているのでしょうね。自分の卵と相当違っても卵を托卵されると破棄するウグイスとしないウグイスがいるようですが似てるとウグイスは全く破棄しないようです。ホトトギスはウグイスに特化することで軍拡に勝ったとしています(内田2011)。
  • ホトトギスは托卵相手の雛が孵化する1〜2日早く孵化するので巣を独占するのですが、ホトトギスの孵化日数は 13.9±0.90 日でこれより短い種には托卵しないようですが、思ったのは逆に孵化時期を短くできた種は托卵されにくいと言えるので、宿主の孵化時期もカッコウ類との戦いの結果なのかもしれません。そう、ノジコの孵化日数14日(出口2017)とあるのでぎりぎりホトトギスにとって托卵のリスクが高く托卵先でないのかもしれません。また育雛期間が7日と短いのは他の捕食圧(蛇)に打ち勝つ戦略なのかもしれません。
  • 鳴き声から繁殖ステージを想像し、鳥達がどんなバトルをしているのか想像するのは楽しいことです。

虫たちの目線では森は立体的で広いのでしょうね

観察した鳥

(Sは囀り、Cは地鳴き、S数字は囀りの回数。)

#種名観察数行動
1キジバト10
2ヒヨドリ12
3ウグイス7S
4シジュウカラ1S
5ホトトギス1S
6アオバト24S
7イカル2S
8クロツグミCS
9WAY?3
10キツツキSP3
11カケス3
12メジロ2C
13サンショウクイ1
14アオゲラ2
15ハシブトガラス1
16ホオジロ1S
17トラツグミ1S
18ヒガラ1S
19キセキレイ2

その他

  • フクロウとキジバトの羽を拾いました。
  • セミは、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ニイニイゼミでした。ツクツクボウシがもう鳴き出しました。子供の頃はお盆あたりに鳴き出すので夏休みがもう終わってしまうなーとちょっとセンチメンタルな気分にさせてくれる蝉でした。毎年早く泣き出したと言っている気もします。

拾った羽はフクロウのものでしょう

参考文献

  1. 内田(2011), 本州におけるウグイス Cettia diphone に専門的に托卵する ホトトギス Cuculus poliocephalus の繁殖生態

  2. 国立科学博物館(2011), ホトトギスの托卵に対するウグイスの対抗手段‐リスクの変化に対応して防衛行動を調節している!

  3. 出口(2017), ノジコ

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